平成8年10月20日執行の第17回最高裁判所裁判官国民審査


1 平成8年9月27日の衆議院解散に伴う平成8年10月20日施行の第41回衆議院議員総選挙(投票率は59.65%)では,従来の中選挙区制に代わり,小選挙区比例代表並立制が用いられました。

2   平成5年7月18日施行の第40回衆議院議員総選挙の後に任命された,以下の9人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ,全員が信任されました。
(1) 平成5年8月9日発足の細川内閣任命分
① 平成5年9月13日任命の千種秀夫最高裁判所判事(7期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 最高裁判所事務総長であり,平成14年2月20日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「千種秀夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は9.30%でした。

② 平成6年1月11日任命の根岸重治最高裁判所判事(5期・第二小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 東京高等検察庁検事長であり,平成10年12月3日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「根岸重治」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.90%でした。

③ 平成6年2月9日任命の高橋久子最高裁判所判事(期外・第一小法廷)
・ 東京大学経済学部卒業であり,元 労働省婦人少年局長であり,平成9年9月21日に定年退官しました。
・ 女性初の最高裁判所判事でした。
・ 投票行動.comの「高橋久子」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.66%でした。

④ 平成6年2月16日任命の尾崎行信最高裁判所判事(7期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 第一東京弁護士会会長であり,平成11年4月18日に定年退官しました。
・ 政治家 尾崎行雄の孫です。
・ 投票行動.comの「尾崎行信」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.79%でした。

(2) 平成6年4月28日発足の羽田内閣任命分
(任命なし。)

(3) 平成6年6月30日発足の村山内閣任命分
⑤ 平成6年7月25日任命の河合伸一最高裁判所判事(9期・第二小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 大阪弁護士会副会長であり,平成14年6月10日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「河合伸一」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.38%でした。

⑥ 平成7年2月13日任命の遠藤光男最高裁判所判事(7期・第一小法廷)
・ 法政大学法学部卒業であり,元 日弁連司法修習委員会委員長であり,平成12年9月12日に定年退官しました。
・ 法政大学出身の最高裁判所判事は,小谷勝重最高裁判所判事に続いて2人目でした。
・ 投票行動.comの「遠藤光男」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.66%でした。

(4) 平成7年8月8日発足の村山改造内閣任命分
⑦ 平成7年8月11日任命の井嶋一友最高裁判所判事(11期・第一小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 次長検事であり,平成14年10月6日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「井嶋一友」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は8.81%でした。

⑧ 平成7年9月4日任命の福田博最高裁判所判事(期外・第二小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 外務審議官であり,平成17年8月1日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「福田博」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は9.27%でした。

⑨ 平成7年11月7日任命の藤井正雄最高裁判所判事(9期・第一小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,平成14年11月6日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「藤井正雄」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は9.09%でした。

(5)  平成8年1月11日発足の第1次橋本内閣任命分
(任命なし。)

4 「最高裁判所裁判官国民審査」も参照して下さい。


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