最高裁判所判例解説

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1 最高裁判所判例解説は最高裁判所調査官が作成してるものであり,「調査官解説」とか「判例解説」ともいわれますところ,法曹会で販売されています(法曹会HP「最高裁判所判例解説」参照)。

2 「憲法裁判における調査官の役割」(藤田宙靖 元最高裁判所判事へのインタビュー)7頁及び8頁(リンク先の末尾301頁及び302頁)には,最高裁判所調査官解説に関して以下の記載があります。

・ 一般論としては、よくできている。
・ 自分が関与した事案について、重点の置き所が、自分が考えていた点とややずれていると感じる例も無いではない。また、他の小法廷が判断した事案については、読んでも、それが小法廷でなされた審議の正確な解説かどうかはわからない。
・ (多数意見等を正確に説明し,その背景も正確にしているものが多いかどうかは)調査官による。客観的な説明が多いが(上記一般論)、中には、私見を出すものもある。
・ 調査官解説を頭から信じてはいけない。
・ 判決文で書くべきと考えられることが多くなっているから、最近の最高裁判決は、長文化している。
・ 審議の際、どこまで判決で書くべきかを審議することがある。例えば、多数意見では○○まで書く、補足意見では△△まで書き、調査官解説では××まで書かせる、というような配分を考えることがある。
・ 裁判官は調査官解説を事前に見ていない。
・ 首席調査官が事前に見ているかどうかはわからない。
・ 調査官室が関与しているかどうかはわからない。
・ 調査官解説は、調査官から転任後に公表されるケースもあることからわかる ように、基本的にはあくまで個人的見解である。

3(1) 平成31年3月4日付の理由説明書には以下の記載があります。
最高裁判所内において,本件開示申出に係る文書を探索したが,該当文書は存在しなかった。なお,最高裁判所判例解説は,各最高裁判所調査官が個人として執筆・投稿しているものである。よって,最高裁判所として,最高裁判所調査官が最高裁判所判例解説に記事を投稿する際の注意事項を記載した文書を作成し,交付する必要はない。
(2) 本件開示申出に係る文書は,最高裁判所調査官が最高裁判所判例解説に記事を投稿する際の注意事項が書いてある文書です。

4 判例秘書HPに「最高裁判所判例解説INTERNET」が,ウエストローHPに「日本法総合オンラインサービス〈Westlaw Japan〉に最高裁判所判例解説 絶賛発売中」が載っています。