裁判所関係者及び弁護士に対する叙勲の相場

1 裁判所関係者の場合
(1)ア 「勲章の授与基準(平成15年5月20日閣議決定)」に基づき,平成15年秋の叙勲以降,①最高裁判所長官経験者に対しては桐花大綬章又は旭日大綬章が授与され,②最高裁判所判事経験者に対しては旭日大綬章が授与され,③下級裁判所裁判官経験者に対しては瑞宝章が授与されるようになり,④宝冠章は一般の叙勲では授与されなくなりました。
イ 平成15年秋の叙勲以降でも,裁判官としての功績及び弁護士としての功績の両方が考慮されて,旭日重光章又は旭日中綬章が授与されている人もいます。
(2) 平成15年春の叙勲までは,同じ勲等の場合,旭日章,宝冠章,瑞宝章の順番で序列になっていたほか,宝冠章は,女性に対してだけ授与されていました。
(3) ①簡裁判事経験者に対しては瑞宝小綬章が授与され,②裁判所の一般職経験者に対しては瑞宝中綬章又は瑞宝小綬章が授与され,③裁判所の技官経験者に対しては,瑞宝単光章が授与され,④調停委員経験者に対しては瑞宝双光章又は瑞宝単光章が授与されています。
(4)ア 瑞宝中綬章を授与される裁判所の一般職経験者としては,最高裁訟廷首席書記官,最高裁大法廷首席書記官,最高裁家庭審議官,東京高裁事務局次長及び大阪高裁事務局次長となります。
イ 瑞宝小綬章を授与される裁判所の一般職経験者としては,①最高裁の小法廷首席書記官,事務総局の局の課長,司研事務局次長,総研事務局長,図書館副館長,②高裁の事務局長,民事又は刑事の首次席書記官,③地裁の事務局長,民事又は刑事の首席書記官,④家裁の事務局長,首席書記官,首席家裁調査官となります。

ウ 瑞宝単光章を授与される裁判所の技官経験者としては,最高裁車庫長,高裁車庫長,地家裁車庫長,民事又は刑事の廷吏長,守衛長となります。

2 弁護士の場合 
(1) 弁護士の場合,日弁連会長経験者に対しては旭日重光章が授与され,日弁連副会長経験者に対しては旭日中綬章が授与され,日弁連事務総長,日弁連常務理事,日弁連理事又は司研弁護教官の経験者に対しては旭日小綬章が授与されています。
(2) 日弁連事務総長経験者が旭日小綬章を授与された事例としては,平成17年春の叙勲及び平成18年春の叙勲があります。ただし,平成7年秋の叙勲では,日弁連事務総長経験者に対し,勲三等瑞宝章が授与されました。

3 弁護士の叙勲に否定的な意見
東京弁護士会期成会HPに,東京弁護士会として叙勲受章会員のお祝い会は開催するべきではないという趣旨の,平成28年7月11日付の意見書に以下の記載があります。
① 現状の叙勲制度は,日弁連正副会長・理事など限定された役職者等を対象にしたものであり,表彰されるべき者としては限定的といえる。
② 現在の叙勲対象者の決定システムは,日弁連の依頼により,当会が,慣行に基づく対象候補者に受章の意思確認を行い,叙勲を受章する旨の意思を示した会員を報告するというものに過ぎない。
③ 叙勲制度に対しては多様な意見があり,当会においても,叙勲受章の候補者推薦について辞退する会員が少なからずいるという状況がある。

4 勲章受章者名簿(裁判官,簡裁判事,一般職,弁護士及び調停委員)
・ 平成 元年春の勲章等受章者名簿(内定)
・ 平成 元年秋の勲章等受章者名簿(内定)
・ 平成 2年春の勲章等受章者名簿(内定)
・ 平成 2年秋の勲章等受章者名簿(内定)
・ 平成 3年春の勲章等受章者名簿(内定)
・ 平成 3年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 4年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 4年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 5年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 5年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 6年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 6年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 7年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 7年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 8年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 8年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 9年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成 9年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成10年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成10年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成11年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成11年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成12年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成12年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成13年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成13年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成14年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成14年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成15年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成15年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成16年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成16年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成17年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成17年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成18年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成18年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成19年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成19年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成20年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成20年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成21年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成21年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成22年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成22年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成23年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成23年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成24年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成24年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成25年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成25年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成26年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成26年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成27年春の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成27年秋の叙勲受章者名簿(内定)
・ 平成28年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成28年秋の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成29年春の勲章受章者名簿(内定)
・ 平成29年秋の勲章受章者名簿
・ 平成30年春の勲章受章者名簿

5 勲章・褒章制度一般の情報
国立国会図書館HPの「調査と情報」(2014年刊行分)No.829「勲章・褒章制度」が参考になります。

6 関連HP
「元幹部裁判官の名簿」も参照して下さい。

7 調停委員に対する褒章
内閣府HPの「勲章・褒章制度の概要」には「会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方又は国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方を対象とする藍綬褒章があります。」と書いてあります。