平成15年11月9日執行の第19回最高裁判所裁判官国民審査

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1 平成15年10月10日の衆議院解散に伴う平成15年11月9日施行の第43回衆議院議員総選挙(投票率は59.86%)では,自民党,公明党及び保守新党の与党3党で絶対安定多数を維持したものの,自民党は10議席を減らし,与党全体としては12の議席減となりました。

2   平成12年6月25日施行の第42回衆議院議員総選挙の後に任命された,以下の9人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ,全員が信任されました。
(1) 平成12年7月4日発足の第2次森内閣任命分
① 平成12年9月14日任命の深澤武久最高裁判所判事(13期・第一小法廷)
・ 中央大学法学部卒業であり,元 東京弁護士会会長であり,平成16年1月4日に定年退官しました。
・ 平成15年5月発行の「司法の窓」第62号の「15のいす」に,深澤武久最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「深澤武久」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.71%でした。

(2) 平成12年12月5日発足の森改造内閣任命分
(任命なし。)

(3) 平成13年4月26日発足の第1次小泉内閣任命分
② 平成13年5月1日任命の濱田邦夫最高裁判所判事(14期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 第二東京弁護士会副会長・元 日弁連常務理事であり,平成18年5月23日に定年退官しました。
・ 平成17年5月発行の「司法の窓」第67号の「15のいす」に,濱田邦夫最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「濱田邦夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 裁判長として,最高裁平成18年6月20日判決(光市母子殺害事件第一次上告審判決)(無期懲役の原判決を破棄差戻しとしたもの。)に関与しました。
・ 罷免を可とする率は6.92%でした。

③ 平成13年12月19日任命の横尾和子最高裁判所判事(期外・第一小法廷)
・ 国際基督教大学教養学部卒業であり,元 社会保険庁長官・元 アイルランド大使であり,平成20年9月10日に依願退官しました。
・ 女性2人目の最高裁判所判事でした。
・ 投票行動.comの「横尾和子」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 平成9年1月1日に基礎年金番号制度が発足した当時の社会保険庁長官でした。
・ 年金記録問題で社会保険庁長官退任時に受け取った退職金を返還したかどうかは不明です。
・ 罷免を可とする率は6.89%でした。

④ 平成14年2月21日任命の上田豊三最高裁判所判事(15期・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,平成19年5月22日に依願退官しました。
・ 平成18年5月発行の「司法の窓」第68号の「15のいす」に,上田豊三最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「上田豊三」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は7.01%でした。

⑤ 平成14年6月11日任命の滝井繁男最高裁判所判事(15期・第二小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 大阪弁護士会会長であり,平成18年10月30日に定年退官しました。
・ 平成17年10月発行の「司法の窓」第67号の「15のいす」に,滝井繁男最高裁判所判事のエッセイが載っています。
・ 投票行動.comの「滝井繁男」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.67%でした。
・ 定年退官後,「最高裁判所は変わったか-一裁判官の自己検証」(平成21年7月29日発行)を執筆しました。

(4) 平成14年9月30日発足の第1次小泉第1次改造内閣任命分
⑥ 平成14年9月30日任命の藤田宙靖最高裁判所判事(期外・第三小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 東北大学大学院教授であり,平成22年4月5日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「藤田宙靖」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.59%でした。
・ 定年退官後,「最高裁回想録-学者判事の七年半」(平成24年4月7日発行)及び「裁判と法律学-「最高裁回想録」補遺」(平成28年7月15日発行)を執筆しました。

⑦ 平成14年10月7日任命の甲斐中辰夫最高裁判所判事(18期・第一小法廷)
・ 中央大学法学部卒業であり,元 東京高等検察庁検事長であり,平成22年1月1日に定年退官しました。
・ 投票行動.comの「甲斐中辰夫」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は7.14%でした。

⑧ 平成14年11月6日任命の泉徳治最高裁判所判事(15期・第一小法廷)
・ 京都大学法学部卒業であり,元 最高裁判所事務総長であり,平成21年1月24日に定年退官しました。
・ 平成19年10月発行の「司法の窓」第71号に,泉徳治最高裁判所判事のエッセイの勝手います。
・ 投票行動.comの「泉徳治」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は7.29%でした。
・ 定年退官後,「私の最高裁判所論:憲法の求める司法の役割」(平成25年6月7日発行)」を執筆したり,「一歩前へ出る司法 泉徳治元最高裁判事に聞く」(平成29年1月20日発行)で話をしたりしました。

⑨ 平成14年11月7日任命の島田仁郎最高裁判所判事(16期・第一小法廷)
・ 東京大学法学部卒業であり,元 大阪高等裁判所長官であり,平成20年11月21日に定年退官しました。
・ 平成18年10月16日に第16代最高裁判所長官に任命されました。
・ 投票行動.comの「島田仁郎」に,関与した裁判例への投票行動が載っています。
・ 罷免を可とする率は6.93%でした。

(5) 平成15年9月22日発足の第1次小泉第2次改造内閣任命分

(任命なし。)

4 「最高裁判所裁判官国民審査」も参照して下さい。